海の底の藻屑

漫画やアニメを見ながら中身のない話をするブログ

正義信じて、握りしめて

 あぁ、よかった。

 

 

 

 こんにちは、ナマコ男です。正月を一通り満喫して、そろそろこれまでの日常に戻らなければならなくなりました。年末年始でサボった分を取り戻すのはさぞかし大変だろう、と今から少し憂鬱になります。

 

 

 

 

 正月期間が終わり、そしてついに私の見ていた2017年秋アニメが終わりました。

 そう、前回の記事にも紹介した

 

結城友奈は勇者である ー勇者の章ー」

 

です。視聴していた方々、お疲れ様でした。まだ視聴されていない方々、今からでも遅くありません、ぜひ見てみてください。AmazonPrime会員は無料で見ることができます。何卒。

 

 

 

 さて、前回の秋アニメ感想の記事では2位でしたこのアニメ。最終回を終えて、まあやはりというか、私の中では1番の作品になりました。よかったですね、本当に良かった……あぁ、本当に……

 

 

 

 

 

よかったああああああああああああああああああああああああ

 

 

 

 

 

 記事を書いておいてなんですが、別に考察や高尚な評論などは特にありません。神話も詳しくありませんし。

 

 適当に思ったことをいつも通り書いていきます。

 

 勇者の章他、勇者であるシリーズのネタバレがあるので未視聴の方はここでストップです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・総括

 とりあえず、ハッピー(?)エンドで本当に良かったです。5話で示されていた「天の神を打倒すれば友奈は助かる」という絶望的な解答を見事に掴み取ったのは本当に衝撃だったし、心底嬉しかったです。まさに公式サイトのあらすじ紹介にあるように「勇者達の叫び声が天地に響いた」わけですね。「ゆゆゆ」内での問題点は私の認知する限りでは解決されきりましたし(もしかしたらまだ問題が残っているかもしれませんが)、本当におめでとう、おめでとう。

 

 

 

 正直なところ、1期である「結城友奈の章」のラストバトルを考えると、今回の勝利条件はもう完全に無理難題じゃないかと思っていましたが、そこを大抵なんとかしてしまった辺りが勇者部らしいというか。1期では最後、レオ・バーテックスを倒す際には、勇者部面々の必死のサポートがあったのはもちろんそうですが、実際にトドメを刺したのは友奈個人でした。ですが今回のラストパンチは、友奈のパンチではありますが、勇者部6人の満開の力、そして銀の力を全部乗せた一撃でした。またそこに至るまでには歴代勇者達のたましいのバックアップがあってこそ。そういった意味での「勇者の章」。クソデカ拍手。

 

 

 

・勇者部メンバーの成長

 勇者部の面々の成長が見られたのもすごく嬉しい点でした。1期では人との距離を掴めず、勇者部の活動をすっぽかしてしまったこともあった夏凜なんて本当に懐かしい。「友奈に謝らないと」と決意を固めて出陣したりと感慨深いものがあります。バリアを貫通して体を傷つけた攻撃に劇号するシーンは銀と重なって辛く嬉しく中々複雑な心境でした。銀が1人で相手をしたキャンサー・バーテックスなどがいたのも憎らしい。直後の矢が夏凜を強襲して待って待て待て待て待てあああああああああああああああああああああああ園ちゃーーーーーーん!!!!!のシーンも最高にアツかったですね。いや本当に。3年前には果たされなかった、言うことが出来なかった、並んで戦うことが出来なかった。だからこそ今度は決して取りこぼさない、もう二度と大切な人を失わない。そして私はボロボロと涙汁を流す。

 

 なにより樹の成長には眼を見張るものがありましたね!(私は何様なのか)

 強い姉に守られてばかりだった妹だったのに……  あそこで樹から切り出したのもエモ爆裂だし、風も妹になら任せられると信じているのはエモエクスプロージョン。互いの背中と仲間を任せて走り出すシーンには涙を禁じ得ません。やっと対等になった姉妹。最高。

 その後に友奈を救うのは東郷の役目と、先輩らしく後輩を送り出す風。満開ゲージの消費演出がかっこよすぎます。なのはのカートリッジシステム的サムシング。大好き。

 そして言わずもがな、東郷と友奈の掛け合い。「誰かが辛い思いをするなら自分が頑張る」スタンスの友奈に、友達がいなければ意味がないと親友にマウントをとってボコボコにした東郷。1期の頃とは対照的でとてもクる。非常にクる。

 あと、その前のシーンで東郷の心が折れかけた後に真っ先に加勢に来る魂がおそらく銀のものだった点や歴代勇者の魂の中に千景のものも含まれていた点はメチャクチャズルい。あんなんずるい。ずっるーい!

 

 そして最終フォームからの勇者パンチドーーーン!これだよね、これ。今回は1期のラストパンチとは違い、真下から超ジャンプパンチでした。構図には詳しくないので憶測ですが、下から上といえのは弱者から強者へという意味なのかなあと感じました。(右から左が強者から弱者というように。これもあっているかはわかりませんが)

 友奈1人の力では届かず、勇者部の力を合わせても届かず、最後にデカ三つ巴がグルグル回り出して銀の「たましいブースト」で押し込んだシーンでは高まりすぎて思わず自分もグルグル。(キタキタ!)

 

 そして勇者部6ヶ条。君ありて幸福。ありがとう。

 

 

 

 

・勇気のバトン

 「ゆゆゆ」を含めた、西暦時代から続いていた現在刊行されている「勇者である」シリーズもひと段落つきました。勇者の章最終話では、歴代の勇者、あるいは大赦があってこその今があることを強く思い知らされました。時代も近く、「ゆゆゆ」とも関わりの深い「鷲尾須美は勇者である」や、これまでの天の神との争いの原点、すべての始まりの「乃木若葉は勇者である」はもちろんのこと、語られなかった歴代の勇者、そして「楠芽吹は勇者である」に登場する防人という裏方も。それらが300年に渡って人を守り、そして時を超えて当代の勇者を後押ししてこそ、勇者達は勝利し、人は未来を自らの足で歩んでいくことができるようになりました。友奈の叫んだ「人間として生きる」「今までの自分たちの生活の本質は人間らしいものではなかった」ということの強調でしょう。神樹の結界という箱庭でのひと時の平和を捨てて、外の過酷な世界へ足を踏み入れ、自分たちの力で、協力して生きていくことこそ「人間」ということでしょうか。

 

 西暦時代からの「勇者である」シリーズ間でのバトンの受け渡しがとてもドラマチックで、それ故にシリーズを追うのがとても楽しく、全てが一本線に繋がった時の快感は筆舌に尽くしがたいものがありました。

 

 

 

 

 

・最後に

 長々と色々と書いてきましたが(ちゃんとまとまってませんが!w)、「勇者の章」、ひいては勇者であるシリーズは最高でした。ありがとう、本当にありがとう。

 

 1つだけ不満点、というかちょっと意地悪かなと思ったのは、勇者の章が「乃木若葉は勇者である」を読み終えている前提の話であったことです。シリーズを追っていなかった人たちは何が起きていたかよくわからなかったと思います。あの説明の無さからして「のわゆアニメ化するからそっち見るかノベルを読んでくれ」ということだとは思いますが。

 

 問題は解決しましたが、ゴールドタワー赤嶺、そして勇者の章後の人間の歩みなど、まだ蒔いた種が全て花を見せたわけではありません。勇者の章円盤特典のノベルゲーム含め、今後の勇者であるシリーズの展開にも注目していきたいです。

 

 

 ゆゆゆはとてもメッセージ性の強い作品でした。「天災と人間」や「バトンの受け渡し」、「勇者部6ヶ条」。色々あると思います。今思いついてすぐに言語化できるのはこの程度でしたが他にもあることでしょう。なにより「君ありて幸福」。人は誰もが1人では生きてはいけず、必ず誰かと影響しあっていること。大切な人の幸福には自分の幸福も含まれている可能性があること。医者の不養生ではありませんが、自分の体は誰かと関わった時点でもう自分だけのものではないということを思い知らされました。

 

そのような大事なことを力強く伝えてくれたこの作品を私は大好きです。そしてこれからも好きでい続けることでしょう。(少女に過酷を強いる原作者が好きかどうかは置いておくが)

 

 

(冗談です、好きです。)

 

 

 

 

 

 

素晴らしい作品に出会えたことに心からの感謝を。

 

 これからもよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

「君は1人なんかじゃないよ」