海の底の藻屑

漫画やアニメを見ながら中身のない話をするブログ

気がついたら息をしていなかった

 私なんで、泣いているんだろう?*1 みなさんこんにちは。今日も限界、ナマコ男です。先日「RELEASE THE SPYCE」最終話が放送されてから頭の中がリリスパで一杯の花畑野郎になっていたのですが、12月26日、そして27日にかけてで状況は一変しました。

 

 

やがて君になる」の新情報

 

加えて本日発売の電撃大王2019年2月号掲載の連載37話「灯す」

 

 

 

 

 今回は作品に対するレヴュー(スタァライト)でもなんでも無く、私の中で行き場の無くなった感情をただ話していきます。本当はまだ記事を書くつもりなんてなかったのになぁ……

 

 

 

 

12月26日以前

 まず大前提として、電撃大王にて連載中の「やがて君になる」2018年11月号35話から(単行本6巻の後の話)が余りにも強烈すぎて次号発売日である27日、つまり今日のことをかなり楽しみに、或いは恐れながら待っていました。

 

 さて、今まで大っぴらに公言したことが無いため多少の恥ずかしさを覚えますが、この際だから言いますと私、佐伯沙弥香さん激推しです。

 無類の沙弥香推しである私は、2018年12月号掲載35話「いつかの明日」で、遂に自らの足で踏み出した先に訪れるであろう結末、そのいくつかの可能性に思いを馳せては、どんな終わりでもただでは済まないだろうという予感で精神がおしまいになってしまっていました。もうすぐ修学旅行で侑の介入があり得ないなら絶対沙弥香何かするじゃん……

 

 

 と、そんなこんなで時は過ぎて最近散々話している、というかそれしか話していないのではとも思いますが、リリスパの最終話が究極に素晴らしかったため暫くは先の不安からは注意が逸れていました。

 

 

12月26日

・第一波

 のほほんとTwitterを見ていたころ、ある一つのツイートが目に飛び込んで来ます。

 

 

 件の37話の紹介です。まぁまぁ、沙弥香と燈子の間でとうとう物語が動くのかと、ある意味予想通りの内容でしっかり受け身は取れました。このくらいでは……と思っていたのですがツイートには気になる一文が。

 

「また、のちほど沙弥香について、ちょっとしたお知らせがあります。」

 

 

 はて、どうにも気になります。全く心当たりがなく、少し不安になりつつも、しかしその時はそこまで深刻にはせずに流れるタイムラインの観察に戻ります。

 

 

 ほどなくして、もう一つのツイートが目につきます。

 

 

 

 

…………

 

…………………

 

 

 

 

 

ッ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

 

 なんとなんと外伝小説「佐伯沙弥香について」の続編が発表されました。いや、え、マジ!?!?!?!?!?!?!?

 

 現在発売中の第1巻(と呼ぶのが正しいのかはわからないが)は大変面白くて満足していたのですが、正直驚きを隠せません。いや、嬉しいんだけど!

 次作では入学後の一年生時代を描くそうで、遂に沙弥香が「燈子が隠した弱さ」に気づく場面が描かれるのかと思うと……いや、明日にでも発売しません?

 

 

 

 

 ちょっとした発表ってこのことかぁ。いやぁ「ちょっとした」って、重要すぎるでしょうが。と思いつつ、思わぬ朗報に胸を踊らせ、Twitterを閉じます。いや、この時は幸せだったな……

 

 

 

 

・第二波

 それから暫くして、何気なくまたTwitterの動きを見始めた頃。やがて君になる公式アカウントが何かツイートしました。

 

 

 「あ〜とうとうブルーレイ第二巻の情報来たのか〜」ぐらいのかっっっっるい気持ちで画像を開いてびっくり。

 

 

 沙弥香ッ………………

 

 

 まずは左のイラストから見ていきましょう。危ないものは後に取っておく派なので。こちらはアニメ絵新規書き下ろしカフェでカウンターに座る沙弥香と、遅れて来たのか*2 隣に座ろうとする燈子を描いたイラストです。このイラストからも「沙弥香の先走り感」的なものが感じられて正直かなり胸が苦しい。やばい。勝手に好きになって、そのくせ踏み込まずに燈子を待っている、的な。いや、つら……自分で言って思ったよりダメージを受けたつっっっっら……

 

 と、左のイラストについてはこの辺りで。問題のもう一方、向かって右のイラストを見てみましょう。こちらは原作者仲谷鳰氏書き下ろしのイラストですが……

 

 

 

 

 

 一見するだけでわかる、これはヤバいやつだ。

 

 陽が差し込む教室で勉強か生徒会の書類か、席につきペンを持って何か紙面と睨めっこする燈子と、後ろの席で作業する彼女を体を捻って笑みを浮かべながら見つめる沙弥香

 

 

 燈子は自分の作業(自分のこと)に真剣な様子で、沙弥香の熱っぽい視線に気づく素ぶりもありません。二人のどうしようもない関係が一目瞭然です。沙弥香が頬杖をついているのが、燈子をうっとりと眺めている乙女な印象を強めています。

 1話の頃からそうだけどやがて君になるでは二つ並んだカバンが意味深すぎる。

 

 一頻りイラストでバカになっていたころ、待ち構えていたように電撃大王編集のクスノキ氏が一件のツイートを投稿します。

 

 

 

 

 どうやら先ほどのイラストの全体図のようですが

 

f:id:namakootoko:20181227045224j:plain

↑ 問題のイラスト、上記ツイートより

 

 

 

 

 広い教室の中の片隅でポツリと座る二人、窓から差し込む陽が彼女たちの周りだけを照らしています。

 

 

 

 これもう完全に二人だけの世界じゃんもう………

 

 微妙に引かれたカーテンが開いた袖幕に、日差しがスポットライトのようにも見えるのがポイントですね。*3

 

 

 

 

 

 はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜これはヤバい。ヤバすぎてヤバい以外の語彙が失われてしまった私はその後友人に「BD2巻のパッケージがヤバい」メッセージを送り、二人して「ヤバい!」「無理!」と叫ぶあまりにも偏差値の低いやり取りをしてその時は終了。

(イラストに気を取られていたが「6話絵コンテ全掲載」とかいう割と爆弾な情報も公開される。期待しかない。)

 

 この時もまた大丈夫ではあった。

 

 

 

 

 

12月27日

 遂に来てしまった電撃大王発売日。ささっとkindleの購入手続きを済ませ、データをタブレットにダウンロードして早速読み始めます。

 

 

 詳しく解説は、流石に発売直後であるし、魅力を伝えきれるとは到底思えないためしません。ざっくりとだけ。

 

 

 

 でもネタバレになると思うので、ネタバレを気にする人はページを閉じて原作6巻と電撃大王4ヶ月分買ってきてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず冒頭の侑の貼り付けたような笑顔と時折見せる陰鬱な表情がどうしようもなく辛い。「先輩たち(ではなく燈子)がいないとやりたい放題できる。」と語る侑。あんまり悲しい本音だ、仲直りして……

 

 場面は移り、京都で修学旅行中の沙弥香と燈子です。他二人の友達と談笑しながら一行の先頭を歩く燈子と、それを一番後ろから眺める沙弥香。ここで沙弥香が「決意」して一行に(燈子に)駆け寄るシーン。まぁた沙弥香が一歩踏み出すところを見て軽くおしまいになる。

 「言うと決めた途端」から沙弥香さんあんまり乙女じゃない?可愛い……

 

 

 それと和菓子作り体験の時の二人の完成品、どっちがどっちの作ったもの何でしょうね?(どちらもめっちゃうまい)

 

 

 

 場面転換後、地主神社恋占いの石の下り。いつも沙弥香の前には燈子がいるんだよなぁ……となり、またしてもおしまいになる。

 

 

 夜になって、京都駅周辺で意を決して燈子を引き止める沙弥香の勇気に言葉を失いフラフラになります。屋上の広場へ向かうエスカレーターで前にいる沙弥香のいつもとは違う雰囲気に気づいた様子の燈子。その後階段を登るのは燈子が先なのかぁ〜〜〜〜〜〜と頭を抱える、この時点ですでにライフはゼロ。

 

 

 

 この後の沙弥香の再確認から燈子の先制パンチで「燈子はなんてズルいんだろう……」とめちゃくちゃに辛くなってしまうが、折れない沙弥香でボロボロ泣く。ここでまたしても沙弥香から踏み出して行くのかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 燈子へ近づき、裏に隠れる弱いもう一人の燈子も含めて手を取る佐伯沙弥香さんとか言う女性が健気すぎてもう本当に無理。無理だ。

 

 ここからはもう言葉にすると綺麗さが損なわれるので描写なし。本当に綺麗……沙弥香……

 柱で二人の間が分割されてなくて急に変な声が漏れます。

 

 ここで「ぜんぶ………?」と若干疑問形な燈子。燈子はかつて「自分のことが嫌いだ」と語り、「自分の嫌いなものを好きだという人のことは好きになれない」とも口にしていますが、変化しつつある燈子はここで何を思うのでしょうか。

 

 

 一人ぶちまけて一人先に友人の元へとそそくさ帰る沙弥香。浮き足立っています。わかります。

 「言った」「言った」「言った」の表情の三段活用でも〜〜〜〜〜〜〜〜無理。感情が溢れる。

 

 

 一行は宿泊先へ。旅館の一室には友人たちと布団を敷いて横になる沙弥香と燈子の姿が。お互いに背中合わせですが、この時の燈子の布団が若干畳の縁を沙弥香の方へ超えているのは意味があるんですか!?燈子が沙弥香に向き合ってることの暗示なのですか!?!?

 

 

 

 一回読んでおしまいに、二回読んでおしまいに、三回読んでおしまいに。

 

 いやね、もう本当に無理。無理以外に表現できない。無理だよこれ。

 

 

 今回の話、あまりにも綺麗だし同時にあまりにも苦しい。さてはこれ恋じゃん?

 

 

 

 

 夜が明ける(次号発売日1月26日)のが待ち遠しいです。これから一ヶ月悶々として過ごす私の身にもなってみてください。流石に持ちません。明日は何になる?またリリスパを見て回復する。

 

 

 

 

 おしまい

 と今回はこのあたりで終わりです。今まで以上に文章にまとまりが無いだろうし、深く推敲する気もないのでそのまま投下します。もし読んでくださった方がいれば、大変見苦しいものに付き合わせてしまったことに深く謝罪をしつつ感謝を申し上げます。ありがとうございます。

 

 

 とうとうアニメも残すところ最終話のみ。おしまいになっちゃうなぁ。

 

 

 

 

 

 それでは、また次回の記事でお会いしましょう。お相手はナマコ男でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日は、どんな日が来るんだろう。」

*1:心になんて、答えたらいい?

*2:沙弥香の分だけコーヒーカップが既にカウンターに置かれているため

*3:開いた窓から人の恋を観劇する槙くんのせいで現れた解釈